「ち、違うよ!あたしはただ沢城さんの役に立てた事が嬉しいんじゃないもん!ユウキ君と一緒にいられることが嬉しいだけだもん!」
はっきりと言い切ると、美香子がぽかんとした顔であたしを見る。それからまた変な笑顔になって後ろを振り返る。
なに?美香子の行動にあたしもつられて後ろを振り返ると、全員が作業を中断してあたしの方を見つめている。
にこりと全員に笑顔を見せるとみんなが慌てて作業を再開し始めた。
「ちょっとーー!止めてよ!」
「いやいや、言っておくけど今の、完全にあんただからね?」
「そんな事、言われたって誘導したのそっちじゃない!」
「あらやだ、そんな恐ろしい事、するわけないじゃない?」
「よく言うよ」


