不意に奴と目が合う。 「あ……」 そうポツリ呟くあたしに対してあの男は悪魔が悪知恵を働かせた時のようにニヤリと笑った。 …気づいてる。 アイツもあたしのことに。 「よし。武田先生に質問があるならしてもいいぞ」 担任がそう言うと待ってましたと言わんばかりに女子が「彼女は!?」「好きなタイプは!?」と奴に迫る。 彼女? そんなの山程居るでしょうよ、アレ。 女の扱いに慣れてた。 それにあの美貌で居ない方がおかしい。 「彼女は居ますよ」 ほーら。 「昨日出来ました」 ほーら。……え?