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“それでは蝶様、始めましょうか。”

“あぁ。”

音楽が聞こえる扉につられるように足が進む。

スッとあいたドアに覗き込む。


“わぁ…凄い綺麗…。”

同じ歳の子が着物で扇を持って

中央で舞っていた。


誰なんだろう?


外見は子供なのに、

大人に負けないくらい美しいと思った。

その次の日も

また次の日も来て、

こっそり影から見ていた。


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