七年後 「ママ、行ってきます。」 「うん、いってらっしゃい。 今日はパパも早いはずだからどこかでディナー食べましょうね。」 「うん。じゃあね。」 私は緑川ココ。十七歳。 うちは大正時代からの資産家で有名だ。 そんな家で生まれた私は小さい頃からお嬢様として育てられた。 でも、好奇心旺盛な私は決しておしとやかにはならなかった。