ねぇ、私の事覚えてる?


ほら、そこの家の角を曲がったところの。


忘れてしまったのかしら。


あなたの赤い長靴が懐かしい。


見えてきた?


その窓から見えるでしょ?


朝はオレンジ色にキラキラ光るのよ。


私たちはいつでもあなたを待っているわ。


悲しくなったらおいでなさい。


あなたのその目から溢れる雨を、私が受け止めるから。


あぁ、暖かい。朝が来たのね。


昨日はとっても寒かった。


今日は、太陽のおかげでみんなを映し出すことができる。


いつでもおいでなさい。