「羨ましいからって僻むな」


「誰がだよ!羨ましくねーよ!なに勝ち誇ったような顔してんだよ!」



ギャーギャー煩い海に、溜息を一つつく。


まあカナちゃんが可愛すぎて羨ましいのもわかるけど、僻みは醜いぞ。


可哀想だから何も言わずに黙っていると、落ち着いたのか海が髪をくしゃっとかきながら俺の肩をたたいた。