「えー、でも本気だと思うよ?だって白石君ってカナコの前だけじゃんあんなの」 ……亜希の言葉に、私は何も言い返せなかった。 確かにあの男は普段はあんなんじゃない。 爽やかな容姿とは裏腹、女に全く興味を示さず、どちらかと言えばクールな分類に入る はず の男だ。 顔は認めざる終えない程の美形で、運動神経もズバ抜けている……らしい。