「あの……私、小野カナコなんですけど」 名前を名乗るのもどうかとは思うけど、どうして伊吹と思われているのがどうにも引っかかり思わず口にする。 途端、周囲の空気が変わった。 キモ男兄は固まり、世界の終わりとでも言わんばかりの顔をしている周りの人達。 「小野、カナコって……お前……白石の女……」