押し殺したような、今にも泣き出してしまいそうな声。 いや……泣いている、奴は。 死ぬほど、心配なんだ。 助けてあげたいのに、どうしようもできなくて、俺に電話してきたに違いない。 「今どこにいる?カナちゃんと一度でも連絡とれたか?」 『今……カナコの家。連絡はとれた、直接ストーカーと話したんだ……カナコの声も、聞こえた……っ』