「……カナ、ちゃん?」 ……ーーー白石の声が、聞こえた。 驚いて視線を向けると、白石と目が合う。 思わず目を逸らし、伊吹の手を無理矢理離すと、即座にその場から逃げ出した。 ……ーーー最悪だ。 店内を出て、ひたすら走る。 どこに向かっているのかはわからなかったけど、とにかく離れたかった。