カナちゃんの顔を見れば、何かあったことなんてまるわかりだ。 でも……その何かがわからない。 『お願いだから……私に近づかないで!!』 そう言ったカナちゃんの目が、頭から離れない。 酷く、何かに怯えたような目。 どうしたんだ……何があった。 一人その場にうずくまり、この前の事を思い出す。 おかしなことは、幾つかあった。