「うわあ・・・懐かしいなあ。」

私は台所跡に来ていた。

よく一さんと一緒に食事当番をしていた。

「お前は本当に料理がうまいのだな。」

「一さんのほうがお上手ですよ!!」

一さんは普段はもの静かなひとだった。

だけど、台所に立つと楽しそうに料理をしていた。

私たちはよくたわいもない話をよくした。

剣を握ると冷酷ともいわれる一さんだが、台所では穏やかな人だった。

一さんの作る料理はいつもおいしかった。

そういえば、たまに剣の稽古もつけてもらったっけ?

一さんが強すぎて私は泣いた記憶がある。

その姿をみて平助君、新八さん、原田さんが一さんをからかっていた。

そんな私をあわあわとなだめていた一さん。

おもわず思い出してふふっと一人で微笑む。