好きなんです

~次の日~

「おはよぉ」

教室に入ると新がこっちを見ていた。

ドキッ

「大丈夫だったのか?」

え・・・?

新が和佳奈に!

伽奈美が目で笑ってた。

「・・・うん」

「そっか」

新は、それだけ言ってどこかへ行った。

「和佳奈ぁ!よかったね!」

「うん♪」

なんか今日は、いいことありそう。



−−−下校

「伽奈美ぃ!明日ねぇ!」

和佳奈は、大きく手を振った。

帰り道を一人で歩いてた。

目の前にカップル。

「!!」

よく見たらラブラブな新と佳苗先輩・・・。

和佳奈の前でラブラブしないでよ・・・。

テンションが下がる。

でも、数メートル前のカップルは、楽しそう。

この温度差はなんだろう・・・。

そんな二人がふと止まった。

佳苗先輩に新が手を振っている。

あ・・・。

佳苗先輩の家ってここなんだ。

遠くから家を見てみる。

でかい。

いかにも、お金持ち。

・・・?

今なら新は、一人。

話せるチャンス?

でも、無理だろうな。

勇気がないもん。

「あ。和佳奈」

「!!」

新から話しかけてきてる!

「///」

和佳奈、今顔赤いよね?

「あ、そうそう。さっきいたの彼女なんだ。可愛くね?」

知ってるよ。

そんなことくらい。

和佳奈じゃ佳苗先輩になんて勝てないこともね。

和佳奈なんて・・・。

ううん。ネガティブは、ダメ!!

「あ・・・。そりゃぁ二年生で一番可愛い先輩だもん!!リア充いいねぇw」

無理して笑った。

精一杯、和佳奈らしく。