王女と王子

「だ、誰?」

王女は勢いよく立ち上がり、男性を睨みつけます。


「僕?僕の名前はカイト」

「カイ、ト…!?」



なんと彼は有名な王子様でした。



(カイト……噂で聞いたように美しい顔立ちね…)


王女は穴があくほど王子を見つめます。



「…そんなに見られると恥ずかしいな?」

「あっ……ご、ごめんなさい…」


彼の照れたような表情を見て、王女は胸が高鳴りました。