王女が振り上げた刃物は綺麗に


ドスッ


「うあああ…っ」


王子のお腹へと刺さりました。



ドスッ
ドスッ
ドスッ


何度も何度も刺します。



やがて、苦しげにうめき声をあげていた王子も
動かなくなりました。



「ふぅ。これで私のもの…」




刃物についた王子の血を、愛しそうにペろりと王女は舐めました。


口に広がる鉄の味。



それさえも愛しく感じました。