王女と王子


「なっ…え……?」


「ずっと会いたかったの!やっと会えたわね!」



驚いている王子とは裏腹に、王女はニコニコ笑っています。


「な、なんでお前……」

「なんでって…会いに来たのよ?まぁ途中途中邪魔してくるやつがいたけど」


そう言いながら王女、傍にある死体を踏みました。



「ふふっ、無様よね。王子を守るためにいるのに」


王子は、目を見開いたままです。



「ま、まさかお前、が…?」


すると王女は楽しそうに頷きました。



「き、貴様!人を殺しやがって!!」

王子は大きく取り乱しました。


「え?何言ってるのよ。私と貴方の仲を邪魔しようとしたのよ?

当然じゃない」