「それで、詳しく話して頂戴」


「は、はい…。えっと…王女様はカイト王子の噂を、ご存知ですか?」

「噂?」

「はい…。カイト王子は、ものすごく優しくて紳士。常にレディーファーストだと…」


「それくらい知ってるわ」



すると少女は、涙目で語りはじめたのです。





「カイト王子は、もう一つ噂があるんです」