王女が勢いよく振り向くと、一人の少女でした。


可愛らしい雰囲気の少女です。



「……なに?」


王女は冷たい目で見つめます。



「や、あ、あの………」


王女の元へ、ゆっくりと近づいていく少女。



「カイト王子のこと、話したくて……」


「―――!?」



王女は慌てて立ち上がり、少女の肩をつかみ激しく揺らしました。



「どういうこと!?カイトのことって!?」

「お、落ち着いて下さい!」




二人はとりあえず、座りました。