☆あなただけの一番星に☆


しばらく滑り続けて

疲れたので一休みしようと

リンク外のベンチに

腰かけた。


すると…


「あなた。」

と、声をかけられた。


声のした方に顔を向けると

先程の女性と男性数名が

立っていた。


「あなた、いつも

ここで練習してるの?」

その女性は

わたしに尋ねた。


「…はい。

週1レッスンで

それ以外は大体

毎日、一人で滑ってますけど…。」


それがどうしたのだろうか、

と思っていると

わたしの気持ちが伝わったのか


「今日は

このスケート場に

スカウト出来るような

才能のある子がいないか

視察に来たの。」


「視察?」


「そう。

そしたら、あなたが

目にとまったってわけ。


どう?

わたしのもとで

スケートやらない?

もっともっと、上を

目指さない?


あなたには、その才能があるわ。」


…わたしにとって

夢のような話だった。


「…でも、

なんで、わたしなんですか?

それと、あなたは誰ですか?」


そう言うと、

その女性は驚いたように

眉を上にあげた。