あー、完全に飽きれられてる。

ったく、空さん〜！

どっから説明すれば

いいのさ〜


｢…わたし、空さんに

伝言頼まれたんです。

葉山さんに伝えてくれって。｣

葉山さんの眉間に

みるみる皺が寄っていく。
｢兄貴に変なこと

聞かされなかったか？｣

…葉山の過去のこととか、

葉山さんの性格のこととか、


そーゆーことを聞いたかってことですか？

ばっちり聞きましたとも。


でも、そんなこと言えないし。

｢いや、特に何も聞いてませんよ。

ただ伝言を頼まれただけです。｣


｢そうか。

変な奴だったろ。

気を使わせたなら、すまなかった。｣

｢いえ、そんな。

面白い方でしたよ、空さん。｣

｢あーゆー奴のこと

好きになったら

おしまいだぞ。｣

そう言った葉山さんに

なぜか急に不安を

感じ、