「そしたら、いてもたっても いられなくなって、 陽介に会いに来ちゃった。 我ながら大胆なことしたなって 思ってる。 あいつは俺に会いたくないと 思うし、 俺としては おふくろが倒れたって ことさえ伝えられれば 満足なわけ。 だからさ、光チャン。 陽介に、ちゃんと伝言、 頼んだよ。」 「え、いや、そんな… ちゃんと直接伝えてあげて下さいよ。」 ガタッ… 空さんは椅子から立ち上がり 何か、をテーブルに 置くと、 わずかに微笑んで 行ってしまった。