「でさ、ふと陽介のこと 考えたんだ。 家出ても、おふくろ だけには手紙を 送り続けてた 陽介のこと。 おふくろも、もう若くないし、 今回は違ったけど いつ大きな病気にかかっても 不思議じゃない年齢(トシ)。 陽介にとって唯一の 心のよりどころである おふくろが、万が一急に 死んでみろ、 あいつは今度こそ 壊れる、って本能的に 感じた。