☆あなただけの一番星に☆


「でも、本当は正反対。


正反対なんだよ。

あいつは、子供のときから

みんなが抱いた勝手な

印象に振り回されて

生きてきた。



でもさ、あいつ

一つだけ譲れないもんが

あったらしくてさ。

…出版社に、就職すること。

それが、あいつから出た

初めてというべき

意思だった。

だけど親父は、もっと上を

目指せって、認めなくて。

気づいたら、あいつ消えてた。