☆あなただけの一番星に☆


カップから口を放すと、

カップを元あった場所に、
置いた。


わたしのことを

じっと見つめたあとで、

再び話しはじめた。


「…あいつは、

陽介はさ、


昔から誤解されやすかったんだよ。

友達からも、先生からも、

父親から、さえも。

クールで、何でも出来て、

一人が好きで。

みんな、陽介にそう印象を

抱いてた。

いや、抱いてるって

言った方が正しいのかな?」

言ったあとで、ふふっと

柔らかく笑った。