☆あなただけの一番星に☆


「あいつ、どーせ残業でしょ?

それまで一人で待つのも

なんだから、ディナー付き合ってよ…

…名前、何て言ったっけ?」

「あ、申し遅れました。

橘光と申します!

いつも葉山さんにお世話になってます。」

ペこりと頭を下げると

頭上でクスクスという

笑いが聞こえた。

「葉山空(ソラ)です。

よろしくね、光チャン!」

「あのぉ、なんで笑ったんですか?」

再びクククと笑った後で

「面白い子だね、君。」

と言った。

なんとも掴みにくい人だ。結局、なんで笑われたのかも不明のままだし…

「じゃ、とりあえず光チャン。

陽介に○○レストランで

待ってるって、メールしといてよ。」

「え、わたしが、ですか?」

「光チャン以外に誰がいるの?

ま、いいや、俺が打つよ。

貸して。」

と、言ってわたしの手から

ケータイを抜き取る。

…なんか、デジャヴュ?!