「あれっ

でも、お兄さんなら

わざわざ会いに来なくても

電話で伝えれば、いいんじゃないですか?」

「えっ?

あ、うん、まぁ、そーなんだけど…

ま、いろいろあんだよ、いろいろ。」

歯切れ悪そうに、そう言った後で苦笑いした。

「…そーなんですか。」

「あっ、そーだ!」

お兄さんは、何か閃いたようで

急に目を輝かせた。