「橘。」

と、背後から呼ばれた。

「はい。」

返事をしながら椅子を

反転させ、

見上げてみると

そこには葉山さんがいた。

「調べもんで資料室に行く。

量が多いから、お前も

手伝え。」

「あ、はい。

わかりました。」