車の中は、 ミュージックがかかるわけでもなく、 わたしが、葉山さんが、 何か話すわけでもなく、 シーンと静まりかえっていた。 ライトやネオンで照らされ、 大音量の音楽が混ざりあって奇妙な音をかなでる 夜の街とは対照的に わたしたちのいる空間だけが 異世界のようだった。