「じゃあ、今日の朝礼は

以上だ。

各自、仕事に戻ってくれ。
あぁ、葉山と長谷川は

残ってな。

もちろん君たちも。」

私たち新入社員と

男性一人、女性一人を

残し皆、自分の座席に

戻って行った。

「えぇ〜っと、

君たちの指導は、この二人

に任せる。

葉山陽介(ハヤマヨウスケ)と長谷川未来(ハセガワミライ)だ。

若いけど将来的には

この会社の大黒柱になる

だろう優秀な二人だ。

わかんないことがあったら

何でも聞きなさい。」

頑張れよ、と

男性の肩を一叩きして

横に大きな体を

揺らしながら歩いて行って

しまった。