「…あとな、お前子供のときには気にならなかったことが
気になるようになっちゃった
って言ったけどな、
それは当たり前なんだよ。
それだけお前が成長したって
ことなんだから。
だから、それ自体は全然悪いことじゃない。
でも、周りが見えることは
それが妨げになることも確かにあんだ。
自分が失敗したり、他人が失敗してんの見て
挑戦することを躊躇してしまったり、
世間の劣等感が自分に圧力をかけたり。
そんで、いろいろ負担が大きくなる。
でも、それはお前が強くなったから
降り懸かってくる災難なんだ。
失敗しても、人生は何回でも
やり直せる。
やってやろうじゃん、ってゆーくらいの
強気持っとけ。
人生は本当に楽あり苦ありなんだ。
苦しみを乗り越えた先には
きっと何にもかえがたい
楽しみが待ってるんだ。
苦しんでナンボ、だ。
でも、自分の初心は、
軸になる部分だけは
見失うなよ。
それ失ったら
世間に流されさ迷う日々に
逆戻りしちまう。
まぁ、でもお前がそうなりそうになっても
俺が止めてやる。
お前に一人じゃないってこと、教えてやる。」
そう言って葉山さんが微笑みかけてきた。

