「…怖いんです、前に進むのが。
大人になったら子供のときは
気にもならなかったことが
いちいち気になって、
世間の目が気になって。
…前に進みたいけど、
思うだけじゃ、
足は動いてくれなくて…」
「…みんな怖いんだ。
一人一人、孤独を恐れて生きてる。
人間は一人じゃ生きてけないって
本能的にわかってんだろうな。
だから、孤独を恐れて、固まろうとする。
それが世間のできるメカニズムだ。
でも、やっぱり一人一人は
お前と、
俺と、何ら変わんねぇ
孤独を恐れる人間の集まりなんだよ。
そう考えたらさ、自分が考えてる悩みなんてよ、
どーでもいい、ちっぽけなもんに感じねぇか?」
葉山さんの話を聞いたとき、
体に稲妻が走るような感覚に陥った。

