「ご…ごめんなさい…決して悪気は
無いんです…。」
そう、
ホントに悪気はない。
だって入ろうとしていたのに
あまりにも綺麗な声で
歌っていたから聞き入っていた。
ただそれだけだったのに。
「…この事クラスの奴らに言うなよ?」
「へ?クラス…?」
我ながらとても恥ずかしい声が
出てしまった。
綺麗な声の持ち主のは
ため息を吐いて口を開いた。
「椎名さんと同じクラスだと思うけど。」