死刑囚と犬

「おい。犬」


男は壁から振り返ると
犬を見つめた。


犬も男をじっと見つめる。



「お前は孤独か?」



男への問いに
犬は答えるわけもなく


一途にじっと男を見つめている。



「お前は親の顔も知らないんだろうな」


男は犬に語りかける。