死刑囚と犬

親父はガンだった。


まだ若かった親父は
半年前にガンが発見された時


もう手遅れだったらしい。


最後の日々を
布団に横たわりながら


俺が勉強する姿を
見つめていた親父は


どんな気持だったんだろう。


冷蔵庫に入った
モルヒネを飲みながら


痛みを和らげ
味噌っかすの俺を


心配していたんだろうか?