死刑囚と犬

あの胡散臭いカウンセラーも
子犬も夢ではなかった。



かすかな寝息を立てて
犬は静かに眠っていた。



その姿をじっと見つめる男。



その時またドアの外で
誰かの気配。


男はまた現実へと
引き戻される。