【d.p】

彼女のもう1つの悩みは、ストレスだった。

学校も会社も休みがちのせいで、周囲からあまり評判がよくないことは分かっていた。

しかしどうにもならないことからストレスを感じて、余計に体調を崩してしまっていた。

会社関係だけではない。

それは友達や恋人関係もそうだった。

自分の体調のせいで、遊ぶ約束がダメになることはしょっちゅうあり、まともに会って話すことすらあまり出来なかった。

そのせいで親しい者はいなく、彼女は何でも1人で抱え込んでしまっていたのだ。

社交的になることもできず、消極的にしか行動ができない。

そんな自分を変えたくて、この薬を選んだ。

彼女は自分のお腹を撫でて、苦しまないよう、痛まないよう、願った。