教室に入った瞬間いつもと雰囲気が違うことに気づいた。
普通に大体の奴らが挨拶をしてくる。
いつもと変わらなくねぇ?
そう思った時、総が知らねぇ女に話しかけていた。
『ん?何々?転校生?俺、川口総!!』
女はびっくりしていた。
まぁ、当たり前だろう。俺らに囲まれているから。
でも、この女は俺らのことを知らない様子だった。
全員が名前を教えていたから俺も名前を教えることにした。
『…吉川和也だ。』
女はハッとして名前を言った。
「皆月愛花です。総に光輝に空に翔に和也ね!」
俺らを呼び捨てにするとはすげぇな。
よく見るとすげぇ整っている顔だ。
小さな顔に大きな目長い睫毛そしてサラサラの栗色の髪に目の色が水色だった。
華奢な身体ですぐ骨が折れそうだ。
愛花か。気に入った。
でも、こいつすげぇ笑ってるけど目が笑ってない。
今までに何かあったのか?
そう思って愛花に聞いていた。
『おい!』
って言ったら
「何?和也。」
と可愛い声で聞いてきた。
『お前目が笑ってないぞ』
そう言うと、愛花は顔を真っ青にして走ってどこかに行ってしまった。
意味わかんねぇ。