「みんな…ごめんね。愛花のせいで恭兄、総長を奪っちゃって。愛花が死ねばよかったのにね。」
ガンッ
和也が机を蹴った。
『本当に愛花のせいなのか?愛花を守りたかったから恭也さんは自分を犠牲にしたんじゃないのか?』
「でもっ!」
『恭也さんは、愛花にそんな風に思われて嬉しいと思うか?逆に悲しんでるんじゃないか?愛花はどう思う?』
「悲しんでると思う…」
『そうだな。じゃぁ、そんな作り笑いじゃなくて恭也さんといたときの笑顔に戻んないとな。』
「うん。」
『愛花…思いっきり泣けよ。恭也さんが死んでから恭也さんのことを思って泣いてないだろ。恭也さんは自分を責めてると思う。愛花がこうなったのは自分のせいだって。本当は一番辛くて悔しかったのは愛花だろ。』
嬉しかった。そんな風に愛花のことをみてくれる人がいて。
やっと救われた気がした。
そう思っていると涙が出てきた。
「ふぇっ…うぅ」
それから一時泣いていた。
その間ずっと和也は頭を撫でてくれた。