かんなの前の夫の前崎は、携帯電話の液晶画面を見ながら、にんまりと微笑んでいた。
「しかし、よう、撮れてるなあ」
次の画面を見ては、
「あの意気地なしめ、吠え面をかかせたるから、それまで待っとけ」
と、前崎はひとりでにたにたと笑っていた。
「二人が部屋に入る決定的瞬間を撮れんかったのは、ほんま残念やったなあ」
「でも、これだけ証拠写真があれば大丈夫や」
「そやけど、相手の女はええ女やな」
「これでまた、かんなを俺の女にできる。よっしゃあ」
「かんな、次のお前の休みには行くから、楽しみにしとき」
「ああ、ぞくぞくするやんけ」
前崎は独り言をぶつぶつ言っては、ひとりでけたけたと笑っていた。
純一はパソコンの前に座り、DUCK LISTを開いていた。
「これまでも随分と世話になったが、これでおさらばだ」
そう呟くと、純一はDUCK LISTをすべて消滅した。
(警察沙汰にならずに、足を洗える事が出来るのは、本当にラッキーだった)
純一は、今までの数々の仕事を振り返っていた。
「しかし、よう、撮れてるなあ」
次の画面を見ては、
「あの意気地なしめ、吠え面をかかせたるから、それまで待っとけ」
と、前崎はひとりでにたにたと笑っていた。
「二人が部屋に入る決定的瞬間を撮れんかったのは、ほんま残念やったなあ」
「でも、これだけ証拠写真があれば大丈夫や」
「そやけど、相手の女はええ女やな」
「これでまた、かんなを俺の女にできる。よっしゃあ」
「かんな、次のお前の休みには行くから、楽しみにしとき」
「ああ、ぞくぞくするやんけ」
前崎は独り言をぶつぶつ言っては、ひとりでけたけたと笑っていた。
純一はパソコンの前に座り、DUCK LISTを開いていた。
「これまでも随分と世話になったが、これでおさらばだ」
そう呟くと、純一はDUCK LISTをすべて消滅した。
(警察沙汰にならずに、足を洗える事が出来るのは、本当にラッキーだった)
純一は、今までの数々の仕事を振り返っていた。