コイン★悪い男の純情

 薫は話がうまく運ぶと、八寸、紙鍋、ちらし寿司、シャーベットをぺろりとたいらげた。

 
 「いい事教えて上げようか」
 「何ですか」

 「芝ちゃんが私を指名するじゃない。芝ちゃんを見るリサの目は凄いのよ」
 「リサさんはどんな目をしていましたか」



 「あれは嫉妬に狂った目よ」



 「信じられないな」
 「リサは芝ちゃんに気があるかもよ。ねえ、意外と簡単な仕事でしょう」

 「薫さんにはまいったなあ。うまい事言って、あとで僕を笑い者にしようと思っているんでしょう」
 「そうかもね」


 二人は顔を見合わせて笑った。


 純一はシナリオの変更に頭を抱えていた。