「あんた、そこでええやろ」
かんなが玄関先で話をと思っていたのに、前崎はズカズカとリビングまで入って行った。
(まあ、仕方ないか)
かんなは、リビングに入る前崎の後姿を見ながら溜息を付いた。
「すぐに帰ってや。あっ、そこに座って」
「わかってる、と言うたやろ」
前崎は、食卓テーブルに腰を下ろした。
かんなは、向かい側に腰を掛けた。
「写真を見るだけやで。見たら帰ってや」
「わかってるやんけ」
「そんなら、見せて」
「よし、見せたるわ」
前崎は、ロビーで撮った他の写真をかんなに見せた。
「淳也さんみたいやし、そうやないみたいや。ようわからんわ」
「相手の女は、凄い美人やで。お前より年もずっと若いしな」
「そうみたいやな」
かんなは、食い入るようにして液晶の画面を見ている。
「次の写真を見たら、あの男の顔も、超美人の女の顔も、はっきりわかるわ」
前崎はホテルのフロントから、こちらに振り返った二人の写真を、かんなににたにた笑いながら見せた。
かんなが玄関先で話をと思っていたのに、前崎はズカズカとリビングまで入って行った。
(まあ、仕方ないか)
かんなは、リビングに入る前崎の後姿を見ながら溜息を付いた。
「すぐに帰ってや。あっ、そこに座って」
「わかってる、と言うたやろ」
前崎は、食卓テーブルに腰を下ろした。
かんなは、向かい側に腰を掛けた。
「写真を見るだけやで。見たら帰ってや」
「わかってるやんけ」
「そんなら、見せて」
「よし、見せたるわ」
前崎は、ロビーで撮った他の写真をかんなに見せた。
「淳也さんみたいやし、そうやないみたいや。ようわからんわ」
「相手の女は、凄い美人やで。お前より年もずっと若いしな」
「そうみたいやな」
かんなは、食い入るようにして液晶の画面を見ている。
「次の写真を見たら、あの男の顔も、超美人の女の顔も、はっきりわかるわ」
前崎はホテルのフロントから、こちらに振り返った二人の写真を、かんなににたにた笑いながら見せた。