【完】君しかいらない

「カレシ?そうねぇ~…そうだったらいいんだけど。超イケメンで、あたしの言うことよく聞いてくれる、カワイイ子なの」


「へぇ……。ちょっと聞こえたんですけど……篤志さんっていうんですか?いい名前ですね!」



「名前?フツーじゃないの?それより、あの子ね。今、すごーく弱ってるから、優しい言葉いっぱいかけて、早くアタシのモノにしたいの」



あたしからしたら、あっくんが大好きだったから、名字も下の名前も大好きだった。


けどこの人は、そうじゃないんだ……。







「弱ってるって……なにか、あったんですか?」


「まぁね~。家がお寿司屋さんなんだけど、見事に借金まみれでね……」


……やっぱり、あっくんのことだよね……。


昨日この女の人をダシに依子と会ったって言ってたけど、


また……そうなの?


それとも………。