【完】君しかいらない

覚えられてるのも困るけど、忘れられたと思うと寂しかったり。


「今朝、会ったよ!?エレベーターの中で……」


あたしが言いにくそうにしてると、金髪の子がクククと笑う。


「……だよな。そうそう、エレベーターで……ね」


やっぱり覚えてるんだ!


あのキスを思い出すと、カアァッと顔が熱くなりそうになる。


「いつもあんなことしてるの?」


「いつも?……まぁ、いつも、かな。あ、だけど相手はあの子じゃない」


……え?


「あれって、彼女じゃないの?」


「彼女だよ」


「だったら……」


「昨日から付き合ってんの。かわいー子だろ」


なぁんだ、昨日から。