【完】君しかいらない

――ドーンッ!


わっ、なんの音だ?


急いで窓から外を見上げると、頭上で花火が大きく花開いていた。


「お~、忘れてたぜ!今日って花火大会じゃん?」


しんみりした空気だったのも忘れ、俺がはしゃいでると…。






「嫌い…あんたって、なんでそーなの?」


ユーリが、泣きはらした目で俺を思いっきりニラんでる。


「あ~…そーだ。俺、叱られてたんだっけ?」


「そんなんじゃないっ!あたしがどれだけ傷ついてるか…全然わかってないでしょ!?」


「いや、わかってる…つもりだけど」


「わかってない!だから…たまに真剣に話したって、誰も信じないのよ」


「ですよねぇ…」


やっぱさっきの話も、信じてもらえてなかった?


思わず、苦笑い。