【完】君しかいらない

「イヤ……聞きたくな…い」


ユーリは手で顔を覆ってシクシクと泣き始めた。


「もう今は、他のヤツと付き合うことは、考えてなくて。急に真面目ぶってって言われそーだけど」


「ううっ…」


「だけどさ。軽率な気持ちで、ユーリと付き合ったわけじゃないから…。ユーリのことをよく知る前に、手ぇ出して…ゴメンな…」


オトコの1度のそれと、オンナのとでは、きっと比較にならないんだと思う。


付き合う前は遊んでるように見えたユーリだけど、


それだけ俺に真剣で、


必死に年下の俺をリードしようとしてくれてたのかな…。







部屋の中でユーリのすすり泣く音だけが響く中、


外から突然大きな音が聞こえてきた。