【完】君しかいらない

そこまで…想ってる。


どーせ俺は、もとからなにも持ってないけどな。


心配してくれる家族もいなきゃ、ここぞというときに、力になってくれるようなダチもいない。







…いや、それは言い過ぎか。


陽斗は……


他のヤツとは違う。


もし俺になにかあれば、迷わず力になってくれる…はずだって、信じたい。


昔からの馴染みだし、俺の顔が広いからって変に媚びてくるような、最近付き合うようになったヤツとは違うしな。


陽斗の身になにかあったとしたら、


俺も自分ができるだけのことをしたいって思うし、


その気持ちは、昔からずっと変わらない。







だけど…


愛梨ちゃんに関しては、


俺は一歩も譲る気はない…


って、最近はそう思ってる。