【完】君しかいらない

「しまった……」


思わず口にすると、小中が食いついてきた。


「えっ?安元くん、どうかした!?」


「いや…別に…」


「ホントにー?話聞いてもらってスッキリしたから、安元くんもなにかあったらあたしに相談していいよ」


「お前に相談するぐらいなら、自分で解決する」


即答したら、小中はケラケラと笑いだした。







「だよねぇー。あたしじゃ安元くんの役に立てるわけないし」


「おー、よくわかってんな」


「うん。それにしても、あたしっていつも安元くんに助けられてるよね…」


「そーか?」


「そーだよ。引っ越して来た日だって、帰り道案内してもらったり、同じクラスになった日は教室まで連れて行ってくれて、数学でも助けてもらったしー」


「偶然だろ?」


俺にしちゃ、全て不運な偶然。


一番苦手なタイプのコイツと、まさか隣の家なんて…。