【完】君しかいらない

「…あたし、さっきね…もう、消えちゃいたいぐらい辛かったの。だけど、安元くんと話してたら、不安な気持ちが消えた…」


「…そっか」


大してなんもしてねーけどな。


「あたし…今すぐは無理だけど、いつか…依子とあっくんと…うまく話せるようになりたいな…」


「おー…頑張れよ」


「あはっ!頑張る。いつもね、奏太くんがあたしに言ってくれるんだ。…頑張れ、って。

あたしね、それでいっぱい頑張れたんだ。なんか…不思議と力が出るんだよね…」





…そっか。


奏太と毎日電話してたしな。


まあ…


こういう場合は、


頑張っても仕方のないことだし、


時間が過ぎるのを待つのが一番なんだけどな。


つい…


頑張れ、って言葉が口に出た。