【完】君しかいらない

「えへへ…当たり前だよね。そんな依子とあたしを比べたら、絶体依子の方がいいに決まってる。当然のことなのにね…」


「…それにしても、小中の彼氏ってブザけたヤツだよな。小中の親友が好きで、お前と付き合ったんだ?」


「…なんか、そうみたい」


「ふーん…」


…最低なヤツだな。


写メ見たときは、誠実そうでそんなひどいヤツには見えなかった。


「…あたし、信じられないんだよね。告白したときも、すごく嬉しそうにしてくれてたし…。そんなの…全然、気づかなかった…」






…そんなの、俺だってそうだ。


春奈と付き合ってるときは、兄貴のことはもう諦めたんだって思ってた。


俺を…


俺だけを、これからは好きになってくれたんだって…


そう、思った。


だけど…


全然、そうじゃなかった…。