【完】君しかいらない

「新しいお母さん、いい人なんだよ。でも…やっぱり、一緒にいると…息がつまる…」



…わからなくもないな。


あっちが語りかけてくるほど、引いてるときがある。


まあ俺は男だから、女の司の感覚とは、少し違うんだろうけど。


「今日は、お友達と花火に行くんだって。司ちゃんもお友達と行くんでしょ?って言われて…つい、うんって見栄はっちゃった。

あたし、こっちに最近引っ越して来たし、友達そんないなくて…。ゴメンね、そんな理由で、安元くんを誘ったの」


司は苦笑いしながら、俺から顔を背けた。






…その姿が、


なんとなく、昔の奏太や俺と


ダブった…。